その後の話

...and they lived happily ever after.

スタッフナンバー5番

うでパスタさんの新宿メロドラマという本が好きで、中でもスパのスタッフナンバー13番さんが出てくる話が大好きだ。

 

http://www.boiled-pasta.guru/entry/2018/05/20/マッサ・ゴー・ゴー%EF%BC%8Fキングの午睡

 

先日遂に月の残業時間が100時間を超え産業医面談となったのだが、仕事が忙しすぎて産業医と面談する時間が取れずゲラゲラ笑っているのだが(笑っているとは言っていない)、久々に7時間以上寝た土曜の朝、ヨガをキャンセルし、思いつきで渋谷のマッサージに行った。すっぴんメガネで大都会渋谷を歩くのはそれだけでMPがガンガン削られる行為であり、しかも初めての場所に迷いまくりほぼ死体となってたどり着いた店のドアを開けると、店員が無駄に店内の姿見でポーズをとりレジで何か食べてる別の店員もおり、これは…東南アジアのマッサージ店だ……!という衝撃が走った。私は東南アジアの某国に10年弱住んでいたことがあり*、東南アジアのマッサージ店のあの感じが脳内に怒涛のように流れ込み、疲労と相まって一瞬泣きそうになってしまった。担当の女性は片言の日本語で私の背面の左側がヤバいということを説明しながら90分間揉み続けてくれた。正確に言うと途中で「XXトッテキマスネ〜」と言ったまましばらく帰って来ず、何をとりに行ったのかも分からないし、もうこれで終わりか?このオイルまみれの体で服を着るのはまじモンの東南アジアクオリティでは?とかぐるぐる考えていたが、パタパタ足音を立てて帰ってきた彼女が「オシボリ、ツメタカッタ!」と笑って言いながらおそらく電子レンジかなんかであっためてくれた暖かいおしぼりをバッサバッサと背中に乗せてくれた。痛くもなく、物足りなくもなく、ちょうどいい90分間で、終わった後は体力が黄色ゲージまで回復していた。ザオラルだ。

 

「ヨカッテラ、マタオネガシマス!!ワタクシゴバンデス!!」

 

しっかり頭を下げて、大きな声でそう教えてくれた彼女に、お名前はなんですか?と聞いたら、照れたような顔で「テイ、デス」と教えてくれた。テイさんに会いにまた来ると思う。私の中の東南アジアメランコリー in 渋谷。

 

 

 

*数字は事実と異なる可能性があります