その後の話

...and they lived happily ever after.

風邪が治らない話

風邪が治らない。

 

先週の水曜日、急に具合が悪くなり、早退した。帰宅してすぐ熱を測ったら38.7度だった。とりあえず腹に何か入れて水を飲んで寝て起きたら明らかに悪化しており39.4度。そのまま40度を超え、このままここで死ぬのかと思ったものの、なんとか病院についたが、39.8度の体温計を渡されながら「じゃあ順番来たらお呼びしますので座ってお待ちください〜」とにこやかに応対するサイコパス医療事務嬢が最期に会話した人になるのかな、、という感じであった。すみません座るの無理なんですが横になれたりしませんかね、、と絞り出すように申し添えたら困った感じで「うーん、ちょっと聞いてみますね」となり、奥から飛び出してきた看護師に抱えられてとりあえずストレッチャーに寝かされ、ほぼ気絶したままあれやこれや検査され、白血球の数値高いから抗生剤の点滴しとくね、あとあなた脱水してるからね〜みたいな感じでとりあえず死ななかった。扁桃腺炎っぽいな、2,3日続けて点滴に来て、と言われて帰宅。解熱剤飲んだがその後も夜半まで熱は下がらず、夜中になってやっと38度台まで戻ってきて、うつらうつらしながら朝になったら熱は下がってた。熱が下がったってことは扁桃腺炎じゃないっぽいけどねぇと言われ点滴はせず、結局よくわからない。熱こそ下がったもののそこからずっと調子は悪いままで、喉は痛く咳は止まらず耳鳴りはめちゃくちゃだし声は出ない。体はとにかくだるくていつでも横になっていたい。半日高熱に晒されていたことにより何か身体を運用する肝心な機能がバグってしまったに違いない。仕事は2日休んだが、熱はないし、仕事は溜まる一方だし、とりあえず行った。6時間くらいで無理になり帰ってきた。あまりにも耳鳴りがひどいのでソラナックス半分にして飲んで横たわってたら少しましになった。起き上がって夕飯の支度。冷凍シーフードミックスと鶏肉をパスタソースで和えただけの物体と、せめてもう一品と思ったものの脳と手を可能な限り動かさず作ったサバの味噌煮と玉ねぎのスライスを混ぜたサラダ。食べ合わせとは。

 

30を過ぎてから、体調をうまくコントロールすることができない。一旦調子を崩すと地の底にたどり着くまで止まらず、そこから地獄を彷徨い続ける。永遠に良くならないのではないか、このまま死ぬのではないかという感じの日々。平時の最大HPが減り、ステータス毒なのか呪いなのかわかんないけど、とにかく息をして座ってるだけでも減っていく。深酒もしないし夜遊びもしない。日付変わる前に寝るようにしている。強いて言うなら働き過ぎで、それが多分本当に体に良くない。上司の上司は出世をチラつかせてくるが、私の行動原理はそこになく、とにかく今より早く帰れるような生活にしたいですと伝える。もうちょっとステップアップして欲しいんだよね。もっとデリゲーションして、あなたはビッグピクチャーをさ。お忘れかもしれませんがうちのチームは定年間近の省エネおじいちゃんと育休明け時短で余裕ゼロお母さんの布陣です。デリゲートした先から全部転げ落ちるわ。

 

仕事は好き、家のことするより楽しい、でも体がしんどい。いつまでだましだましやってけるのか。ひとつ確かなのは、こういう感じの延長線上で老人はこのまま風邪をこじらせて死んだりするんだなっていうこと。それは結構リアルに分かるようになった。大人になってわかるようになること、たくさんある。